今さら聞けない大学訪問の実務
今回は、初めて人事ご担当者になられた方、
これから、大学訪問に力を入れようと思われている企業様向けに、
大学訪問の実務についてご紹介していきます。
1,採用ターゲットを決める
学校訪問の前に、まずは、自社の採用ターゲットを確認しましょう。
大学、学部学科、どのような分野を学んでいる学生が好ましいのか、
どのような適性を持った学生がいいのか、
スペックとタイプに分けて、そのうえで、MUST要件、WANT要件など
整理すると、採用ターゲットを設定しやすくなると思います。
自社で活躍している社員をモデルにすると、より言語化しやすいでしょう。
2,訪問する大学を選定する
基本的には、直近5年程度で採用実績がある大学から
訪問することをお勧めします。(できる限り退職せず続けている社員がいる)
採用のしやすさ(採用の実績がある、過去に接点が取れている)で選ぶのか、
採用したい大学(実績はないが、今後採用を強化していきたい大学)で
選ぶのかは、自社の優先度や、リソースを考慮して決定頂くと良いと思います。
3,アポイントを取る
理系の場合は、キャリアセンター+採用ターゲットの学科の就職担当
教授にアポイントを取ることをお勧めします。
大学の就職に関する情報を掲載しているページに、
電話やメールアドレス、問い合わせフォームなど掲載している
ケースが多いと思いますので、連絡先と、担当者の方のお名前を控えましょう。
学科の就職担当教授の場合は、「〇〇大学/就職担当教授」
と検索するとヒットしやすいです。
もしHPに掲載がない場合は、大学のキャリア支援を行っている
部署に連絡し、連絡先を伺うようにしましょう。
就職担当教授に関しては、多くの大学が
年に1度、11月~12月頃に担当者が変わります。
始めて接点を取る場合は、担当者の方が変更になった後に
ご訪問しても良いかもしれません。
4,訪問準備
訪問にあたり、事前に、求人票、会社説明用のツールや、会社説明会・インターンシップの
告知のチラシなど、配布するものを用意しましょう。
お渡しできる製品の見本などもあるとより良いでしょう。
忙しく時間がそれほどもらえないことを想定して、
手短に説明できる準備もできると◎
また、事前に訪問先の就職担当教授がどのような
分野を教えているのか、学科の就職実績(特に同業の実績があるのか)
就職関連の行事のスケジュール(学内合同企業説明会/個別説明会など)
も押さえておくことをお勧めします。
5,ヒアリング
訪問時には、自社のPRはもちろんですが、
目的をもってヒアリングし情報収集することも意識しましょう。
聞く内容は時期にもよりますが、
・学生の就職活動の傾向
・大学院への進学率
・学会の期間(=先生が忙しい期間)
・就職支援への温度感や意向
・学内の就職関連の行事や推薦の時期 など
しっかり情報収集をして、次回以降の訪問計画に役立てていきましょう。
6,訪問後の御礼
訪問後は速やかに、大学側に好印象が残るよう御礼の連絡を入れましょう。
細かい接点の積み重ねが大学・教授との信頼構築につながるはずです。
まとめ
多くの企業が大学訪問を重視していることから、大学側の印象に残るよう、
自社の目的を果たせるよう、採用ターゲットの設定から、訪問先の選定、当日に
至準備まで、様々なシチュエーションを予測しながら準備することが重要です。
また、1度の訪問だけで関係性を築けるわけではありませんので、長い目で
見て、戦略的に訪問を重ねていきましょう。
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