コラム
Column
新卒採用 2022.10.28

大学訪問を成功させる4つのポイント

<はじめに>

理系学生の売り手市場が続いており、採用に苦戦している企業も多くいらっしゃるのではないでしょうか。就職活動にかけることのできる時間が文系と比較すると少ない×大手企業のPRも活発で、

いわゆる大手・人気企業へ応募が殺到しがちです。

 

そのような中で、就職媒体や、人材紹介、ダイレクトリクルーティングなどの手法を磨き続けることももちろん大切ですが、学生の意思決定に大きく影響を及ぼす「大学」との接点も重要になってくると思います。

今回は、これから学校訪問の計画を立てる人事採用ご担当者様向けに、大学訪問の成功の秘訣を4点ご紹介したいと思います。

 

1,戦略を決める

最終的には、採用実績を作り、安定してターゲットとする大学から採用ができることが望ましいと

思いますが、自社の認知度、業態や、採用する職種によっては短期間で成果が出るケースもあれば、

逆に時間がかかることもあります。

理系採用においては、特に人気の高い大学においてはある程度の時間はかかるでしょう。

そうしたときには、やみくもに、その大学からの採用をゴールとするのではなく、

採用実績の有無、イベント等の参加実績の有無、大学との関係性などを考慮したうえで、

「イベント参加の実績を作る」、「学校推薦の応募数を増やす」、

「OBOGのいる研究室の教授と関係性を作る」など1年ごとに計画を立て、攻略していくことをお勧めします。

 

2,訪問の優先順位を決める

ここは目的により、考え方は変わってくると思いますが、アプローチの難易度は、

採用実績や、イベントの参加実績により変わってくると思います。

一般的には採用実績がある方が、比較的短い期間で成果につながりやすいですが、

目的に応じてアプローチの優先順位を決めていきましょう。

 

①採用実績もイベント参加の実績もあり、例年採用につながっている大学

②採用実績も、イベントの参加実績もある大学だが、毎年採用できるわけではない大学

③採用実績はないが、イベントの参加実績はあるターゲットの大学

④採用実績、イベント参加実績はないが、特定の大学との接点を作りたい

 

①例年採用実績もイベントの参加実績もある大学が最も短期間で成果につながりやすく、

関係性を維持するためにも、継続して接点を取っていきましょう。

 

②に関しては、過去の採用実績や、入社者の活躍などに触れ、学生への求人の紹介や、

イベントなどの告知への協力を仰いだり、学生の紹介につながるようアプローチしてみましょう。

 

③に関しては、イベントでの参加実績を落とさないようキープしつつ、応募数増加に向けて

更に就職担当教授を通じた学生への求人やイベントの紹介など協力してもらえるよう働きかけ、

また、その大学・学科の就職実績を確認(同業他社、同職種)のうえ、自社をPRしていきましょう。

 

④が最も難易度が高く、アプローチをするには、工夫が必要です。

事前に大学、学科に関する情報や、就職担当教授の情報、就職実績(同業他社、同職種で実績がないか確認)などを調べ、自社をPRしていく必要があります。また、イベントへの参加の可能性があれば時期を選ばず積極的に参加していきましょう。

 

3,スケジュールを決める

学校訪問に注力する大学が決まったら、目的にあわせて訪問のスケジュールを組む必要があります。

定期接点が望ましいですが、何のために訪問に行くのか、訪問回ごとに目標を立てることをお勧めします。

また、大学側の就職支援や、イベント開催のスケジュールもあらかじめ押さえておきましょう。

例えば、夏のインターンシップ関連の告知をするためであれば、5月頃までには、一度訪問しておく

必要があります。

また、採用実績をつくるために、後半戦で出てくる学生の紹介につなげたい場合は、

11月頃の就職担当教授が変わるタイミングでまず挨拶に行き、同様の学科を専攻した学生の採用実績や

活躍の様子を伝え、5,6月で再度学生の紹介可否を打診してみましょう。

特に、就職担当教授に関しては、非常に多忙であるため、目的にあわせて訪問時期を設定し、

効果的に接点を取り関係性を構築をしていくことが望ましいと考えられます。

 

4,継続した訪問ができるよう体制を整える

大学訪問に関しては、なるべく継続して訪問し続けることが重要です。

同じ人が訪問し続けることが望ましいですが、大学側も、就職担当教授に関しては、1年周期で

担当者が変わることが多いため、会社としてその大学・学科に訪問し続けることの方が重要だと考えられます。

採用担当者だけで対応するのか、OBOGや、地方拠点の人員まで含めて協力してもらうのか、

または外部のリソースを活用するのか等 継続して訪問ができるよう、体制を整えることができると、

成果もより安定してくると思います。

 

<まとめ>

大学訪問で成果につなげるには、やみくもに訪問するのではなく、大学ごとに戦略を立てて

訪問することが重要です。戦略を立てる際には、採用実績の有無、イベント参加の有無、大学との関係性を考慮した上で計画を立てることが望ましいでしょう。また、継続して訪問ができる体制づくりも欠かせません。

   

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