改めて考えてみたい、”大学訪問”のメリット・デメリット
<はじめに>
近年、新卒採用において、新たな採用ルートの確保のため、「大学訪問」を実施する企業が増えています。
理系採用において、忙しい理系学生は、学校の就職担当教授から発信される情報を頼りに就職活動するケースも多く、
学校訪問により接点を強化していくことは採用活動においてプラスの効果が見込めます。
採用難が続くなかで新たな活動として検討したいものの、
マンパワーやノウハウ不足、費用対効果が不透明であることなどを理由に踏み込めない企業も多いのではないでしょうか?
今回は、「学校訪問」を強化、新しい手法として取り入れたい企業に向けて、
大学訪問の目的と、メリットデメリットについてご紹介していきたいと思います。
<学校訪問の目的>
大学訪問とは、企業の採用担当者が、大学のキャリアセンターや、就職支援課、
理系の場合は、学部の就職担当教授の元に訪問し、自社の紹介を行ったり、イベント参加の打診などを
行います。
訪問の目的としては、訪問予定の大学との関係性にもよりますが、多くは以下の目的をもって訪問するケースが多いのではないでしょうか。
1,求人票や、会社パンフレットの設置
2,学内合同企業説明会等のイベントへの参加
3,学校主催の就職関連イベントへの協賛(業界研究、OBOG訪問など)
4,学内での自社説明会や選考会の実施
5,学校推薦の際の応募数の増加
6,学校側との情報交換(近頃の学生の動向や産学連携など)
<学校訪問のメリット>
メリット1:特定のターゲットに絞った母集団形成ができる。
自社の採用ターゲットとなる大学に属している学生に直接情報提供できるため、効率よく母集団形成ができます。
メリット2:導入コストを抑えることができる。
就活関連の媒体やイベント、紹介サービスなどの有料のサービスと比較すると、訪問にかかる交通宿泊費、
イベント参加費などは安価で済むケースが多く、
大半の大学は無料で求人票の受付や、パンフレットの設置など対応してくれるため、導入コストを押さえて取り組むことができます。
メリット3:学校主催のイベント参加につながることも。
企業側から採用ニーズのある大学では、実績がない場合、イベントに参加することが難しいケースが多いですが、
訪問を重ねることで、イベントの空が出た場合や、後半戦の学内イベントなどで、声がかかることも。
実績ができることで、更に次年度のイベントに参加しやすくなる好循環に。
メリット4:安定した採用ルートの構築が期待できる。
関係性の構築と、採用実績ができ、良好な関係が築けると、
自社にマッチした学生を紹介してくれたり、大学側が積極的に自社の紹介を行ってくれることもあります。
また、就職実績の向上を目的として後半戦で学生の紹介につながることもあります。
特に中堅・中小企業においては、入社者の活躍や、自社がどのような教育を行っているのかなど伝えると
更に紹介にあたっての安心材料になり、大学側からの後押しを得られることも。
信頼の積み重ねで、安定した採用ルートと成り得ます。
<学校訪問のデメリット>
デメリット1:大学と信頼関係構築には時間がかかる。
大学訪問への投資が難しい一番の理由ではないでしょうか。
大学側が自社を認知し、学生に紹介しようと思うには、前提として、その企業への理解や信頼関係が不可欠です。
信頼関係を構築するには、単発での訪問ではなく、継続して戦略的に接点を取る必要があり、
成果がでるまで一定の時間がかかります。
デメリット2:自社の所在地から遠方エリアの大学に訪問する際は、ある程度コストがかかる。
自社の所在地から、遠方のエリアの大学を訪問する際は、人件費はもちろん、移動・宿泊にかかるコストも膨大になる可能性があります。
訪問するエリアを決めて効率的に周る、実績と関係性で優先度をつけて回るなど、工夫が必要です。
デメリット3:学生の紹介を受けた際に不合格にしづらい。
就職率を上げるために、後半戦で内定取得できていない学生の紹介や、
通常の学部・教授推薦で自社のターゲットタイプ以外の学生の紹介があった際に、関係性を考慮して断りづらくなることも。
予め専攻だけではなく、求める人材像についても共有しておく必要があります。
<まとめ>
学校訪問による成果を実感するには、ある程度長期で戦略を立てて接点を取っていく必要がありますが、
就職関連の媒体や、人材紹介などと異なり、安定した採用ルートと成りうるのが「学校訪問」だと思います。
今後益々理系人材のニーズが過熱し、現状の打ち手で頭打ちになるようであれば、
「学校訪問」にチャレンジし、採用ルートの多角化を図ることをお勧めします。
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